
未完の小説がある。津波で亡くなった当時6歳の姉との話をつづった創作だ。書いたのは、宮城県石巻市に住む小学6年生の少女。でも、途中で手がとまり、いまも続きは書いていない。
「姉は天から、妹は地から」。それが、小説の題名だ。白い髭(ひげ)をはやした「神様」らしき人物が出てくるところから小説は始まる。
「糸電話をつくりなさい。長い糸電話を。そうすれば何かが起きるよ」。突然現れた髭の人が少女に、そう告げた。少女は「何だろう」と気になり、糸電話をつくった。すると、「それを空に向かって投げなさい」と、再びお告げがあった。
少女は空に向かって、糸電話を投げる。でも、ぽとんと落ちた。もう一度、投げてみた。今度は空に高く「しゅー」と糸が伸びていった。「電話」を耳にあてると、声が聞こえた。「あなたは誰?」と少女は尋ねた。聞き覚えのある声だ。姉だった――。
そして物語が続くはずだった。でも、そこで手がとまった。
佐藤珠莉(じゅり)さん(12…
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March 10, 2020 at 01:08PM
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天国への糸電話、聞こえた姉の声 12歳の未完の小説 - 朝日新聞社
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