ガス会社や委託業者をかたった不審電話が９月下旬から県内で相次いで確認されている。首都圏ではガス設備の点検を装って民家に押し入る強盗事件が複数発生していて、静岡県警は「知らない電話には出ず、常時の留守番電話設定や防犯機能付き電話機の設置を」と対策を促している。
「○○さんのお宅ですか。ガスの点検ですが…」。９月３０日昼ごろ、三島市の１人暮らしの女性（７８）宅にガス会社の関係者をかたる女から電話が入った。「お金はかかりません。明日の午後１時ごろはいらっしゃいますか」。翌１日夕方に訪問する日程の調整が終わると、通話が切れた。
ただ、女性は次第に早口になった女の語り口や電話を切る際の対応を不審に感じた。しかも点検は８月に終えたばかり。翌朝、契約するガス会社に確認したところ、点検の予定はないことが分かり、三島署に届けた。当日は署員が待ち構えたが、結局誰も訪れなかった。女性は「本当に来たらどうしようかと怖かった」と振り返る。今後、固定電話の対策を強化するという。
首都圏では８月以降、ガス会社やガス点検業者を名乗る男が高齢者宅を訪問し、現金やキャッシュカードを奪い去る事件が相次いだ。訪問前に電話があり、被害者は粘着テープで体を縛られるなどしている。
県警生活安全企画課によると、県内でのガス会社関連の不審電話は９月下旬から１０月４日までの間に９件あった。富士、三島、沼津の各市など県東部の高齢者宅が多いという。
県警の担当者は「同様の不審電話を受けた際は契約中の会社に点検の有無を確認してほしい」とし、「知らない人を安易に家に上げず、対応する場合はドアスコープやモニターで確認してほしい」と呼び掛ける。
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October 06, 2020 at 08:02AM
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ガス点検装う電話、静岡県内で相次ぐ 首都圏で強盗も｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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