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「首相から電話が」公明・山口氏、異例の紹介その訳は? - 朝日新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大への対応に政府・与党が追われるなか、公明党の山口那津男代表が安倍晋三首相との「密な連絡ぶり」を強調する場面が続いている。6日の党会合では、首相から電話があったことを自らアピール。党内には学校の一斉休校要請を決めた際の連絡が遅かったことへの不満が強まっており、そうした声を和らげる狙いがある。

首相からの電話、党会合で明かす

 6日朝、国会内であった党所属参院議員の会合。山口氏はあいさつで、安倍首相からの電話連絡について明かした。政府が前日に公表した中韓両国からの入国制限措置について、「事前に安倍総理から私の方に電話をいただいた。内容の説明があり、『これを政府として決めてまいります』という話があった」と話した。

 山口氏はさらに「相手国との連絡、意思疎通を図ってほしい」と首相に伝えたと語り、「総理も了解ということだった」と紹介。連立与党としての存在感をアピールした。

 似たような光景は、2日前にもあった。山口氏は4日、新型コロナウイルス対策をめぐる特別措置法改正で協力を求める与野党党首会談に同席。終了後の記者会見で「月曜日、2日朝に総理から電話をいただいた」と明かし、具体的な中身を自ら話し始めた。

 慎重な物言いで知られる山口氏だけに、首相との個別の電話の詳細を記者団に紹介するのは「珍しい」(参院幹部)。それは、党内で高まる首相への不満に対する危機感の裏返しでもある。

一斉休校要請では山口氏に連絡なく

 きっかけは2月27日夜、首相が突然公表した全国の小中高校、特別支援学級の一斉休校要請だった。

 この時は、首相から山口氏に事前の連絡はなく、公明側に政府の決定事項が伝えられたのは、発表の15分前だった。それも文部科学省の事務方からだったため、斉藤鉄夫幹事長は直後の会見で「決断されるのなら、与党に相談があってしかるべきだ」と不信感をあらわにした。

鳴りやまない苦情電話 強まる風当たり

 公明党本部には支持者からの電話が鳴りやまず、中堅議員の携帯にも1日で100件近い苦情の電話が入った。山口氏は、党内や支持母体・創価学会の不満がこれ以上高まれば、安倍首相との関係や自公の間が揺るぎかねないと懸念。首相との「事前連絡」を強調する姿勢に転じた。

 ただ、一連の政権の対応への世論の風当たりは強く、「体感的に支持率が下がるのは目に見えている」(党幹部)との声も。政権と足並みをそろえれば党が批判の矢面に立つリスクもある。山口氏は、難しいかじ取りを迫られている。

    ◇

 第201回通常国会。国会や政党など政治の現場での様子を「政治ひとコマ」としてお届けします。(大久保貴裕)

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March 06, 2020 at 06:01PM
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