沖縄本島の病床使用率80％に 入院待機所で初の死者 コロナ過去最多5160人 - 沖縄タイムス

　沖縄県は２０日、１０歳未満から９０歳以上の５１６０人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。初めて５千人を超え、１７日の４１６５人を上回り、過去最多を更新した。沖縄本島の病床使用率は８０・１％で初めて８０％を超えた。搬送先が決まらない患者を一時的に受け入れる「入院待機ステーション」で療養していた１人の死亡が確認され、医療の逼迫（ひっぱく）が深刻化している。入院待機ステーションでの死亡例は初めて。（社会部・普久原茜）

県内の新型コロナウイルス１日の感染者数の推移

　過去最大の感染急増を受け、県は２１日に対策本部会議を開き、医療の専門家や経済関係者からの意見を踏まえ、千人以上のイベント開催者に感染防止の計画提出を求めるなど新たな対策案を決定する見通し。

　死亡者が確認された入院待機ステーションは、救急搬送された軽症や中等症患者の入院先が決まるまで一時的に酸素投与などの治療を行う施設。県は今年２月１９日から運用を開始しており、現在２９人まで利用可能だが、病床数とスタッフの拡充を検討している。

　コロナ患者に対応する病床の使用率は県全体では７５・３％で、本島が８０・１％、宮古が３０・３％、八重山が８４・１％となっている。医療の逼迫を防ぐため入所する社会福祉施設内で療養中の人は過去最多の７７８人となっている。

　直近１週間の１０万人当たりの新規感染者数は約１６３６人。前日時点の全国平均は約５１７人。発表された感染者５１６０人のうち、県外居住者は５９人で過去最多だった。米軍関係者の新規感染者は４７人。

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