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NASA、新型ロケットきょう発射 月へ無人宇宙船(写真=AP) - 日本経済新聞

発射場で打ち上げを待つNASAの新型ロケット(28日、フロリダ州)=AP

【ケープカナベラル(米フロリダ州)=白石武志】米航空宇宙局(NASA)は月を探査する「アルテミス計画」の1号機となる無人の宇宙船を米フロリダ州のケネディ宇宙センターから29日にも打ち上げる。米国が月に向けて宇宙船を飛ばすのは1972年に最後の飛行をした「アポロ計画」以来、約50年ぶり。バイデン米政権が2025年以降の実現を目指す有人月面探査再開に向けた試験飛行となる。

NASAはアルテミス1号の打ち上げを米東部時間29日午前8時33分(日本時間29日午後9時33分)から2時間の枠で設定した。アポロ計画などにも使われた発射場「39B」が舞台となる。NASAは天候などの条件が整わなかった場合に備えて、9月2日と5日の2つの予備日を設定している。

最大4人が乗り込める宇宙船「オリオン」を打ち上げる新型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」は今回が初飛行となる。全長約100メートルで、NASAはアポロ計画に使われた史上最大のロケット「サターン5」並みの打ち上げ能力を持つと説明している。

NASAがアルテミス計画の3号機に利用予定の宇宙船「オリオン」(28日、フロリダ州)=ロイター

オリオン宇宙船は打ち上げ後、数日かけて月に向かう。6日目には月の地表から約97キロメートルの地点に最接近する。その後、月周回軌道の飛行を続け、35日目に地球への復路に入る。43日目に地球の大気圏に再突入し、米カリフォルニア州サンディエゴ沖の太平洋に着水して帰還する計画だ。

飛行計画ではオリオン宇宙船は26日目に地球から45万キロメートル離れた地点まで到達する予定だ。

NASAはアルテミス計画を3段階に分けている。1号機で無人飛行に成功すれば24年に予定する2号機で宇宙飛行士を乗せたオリオンを月周回軌道に送り込む。3号機では月面着陸を目指す。月面着陸には月の上空を周回する宇宙ステーション「ゲートウエー」の建設や、月面着陸船の開発も必要になる。NASAは3号機の打ち上げ時期については、25年以降だと説明している。

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