Search

東日本大震災からあすで12年 各地の動きは - nhk.or.jp

さいたま市緑区にある埼玉スタジアムの芝生が、東日本大震災で被災した宮城県の農地で育った「復興芝生」に張り替えられました。

サッカーJリーグの公式戦や日本代表の試合で使われる埼玉スタジアムの芝生は、たび重なる補修で状態が悪くなり、2001年のオープン以来、初めてとなる張り替え工事が去年11月から行われてきました。

新しい芝生は、東日本大震災の津波で被害を受けた宮城県山元町の農地で育った「復興芝生」です。「復興芝生」は、おととしの東京オリンピックのサッカー会場、宮城スタジアムなどでも使われました。

張り替え工事では、幅76センチ、長さ10メートルのロール状の芝生が隙間や段差ができないよう丁寧に敷き詰められました。

張り替えは10日で終わり、今後、1か月かけて水や肥料を与えて土に根付かせたあと、来月15日のJ1 浦和レッズの公式戦で初めて使われる予定です。

埼玉県公園スタジアム課の下川原優一主幹は「これから20年以上使われる芝なので、被災された方の心の支えにもつながると思います」と話していました。

「復興芝生」は、東日本大震災で被災した宮城県山元町で復興の象徴にしようと地元の住民が栽培を始めたものです。

津波で被害を受けたおよそ26ヘクタールの敷地で出荷先の要望に応じた芝を育てています。

おととし、東京オリンピック・サッカーの会場として使われた宮城スタジアムのほか、4年前のラグビーワールドカップの会場となった愛知県の豊田スタジアムにも使われています。

復興芝生を栽培する会社の大坪征一社長は「感慨深いです。私だけではなく、作業員や陣頭指揮を取った人などみんなの汗と涙の結晶だと思います。選手に思う存分プレーしてもらい、私たちの努力が認められるような結果になればこんなにうれしいことはありません」と話していました。

また、震災の発生からまもなく12年がたつことに触れ「現場で働いている人の中には、震災で自分の田畑が失われても復興のために何か手伝いたいと作業している人もいて、自分たちが育てた芝の上でプレーする選手を応援して涙を流す人もいます。これからも長く栽培を続けていきたいです」と話していました。

Adblock test (Why?)



from 日本 - 最新 - Google ニュース https://ift.tt/4E12LwB
via IFTTT

Bagikan Berita Ini

Related Posts :

0 Response to "東日本大震災からあすで12年 各地の動きは - nhk.or.jp"

Post a Comment

Powered by Blogger.