新型コロナウイルスで新潟県「医療逼迫しつつある」・定点調査（7月31日～8月6日）、感染者6週連続で増加 - 新潟日報デジタルプラス

　新潟県は８月１０日、県内８６の定点医療機関から７月３１日〜８月６日の１週間に報告された新型コロナウイルスの感染者は１６０９人で、１医療機関当たりの平均は１８・７１人だったと発表した。前週（７月２４〜３０日）の１８・５１人から１・０１倍の微増だった。感染者の増加は６週連続。入院者や中等症者の増加などから、県は「医療が逼迫（ひっぱく）しつつある」と強調。人の動きが活発になるお盆を前に基本的な感染対策を呼びかけている。

　県によると、８日現在の入院者数は３０４人。１週間前と比べて１・６５倍に増えた。重症者は０人だが、中等症者は３０人だった。確保病床使用率は２２・９％で前週から７・４ポイント増えた。

　県内１３保健所管内別にみると、上越が３５・３８人と最も多かった。新潟市は１５・８８人、長岡は１７・８５人だった。

　年代別の実数では、６０歳以上が３２０人で、前週の１・４２倍に増加。全体の約２割を占め、重症化リスクの高い高齢者に感染が広がっている。

　集団感染は県内で計２５件確認された。保育園など児童福祉施設で１４件、高齢者施設で１０件、障害者施設で１件だった。

　県感染症対策・薬務課の昆伸二課長は８月１０日、県庁で会見を開き「発熱などの症状があるときは帰省や移動を控えてほしい」と呼びかけた。お盆期間中は受診が難しくなることから、検査キットや食料品、解熱鎮痛剤を買い置きすることも求めた。

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