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【1月18日付社説】110番通報/「命」守る電話正しく使おう - 福島民友

 「不祥事を起こした芸能人をテレビに出さないでほしい」「アパ
ートのトイレの鍵が開かない」。いずれも、県警が昨年受理した110番通報だ。

 110番は、事件や事故の発生をいち早く警察に知らせて、市民の命を守ったり、事件を起こした犯人の逮捕につなげたりする緊急通報用の電話だ。本来の警察活動の妨げになることのないよう、適正に利用することが重要だ。

 1月10日の「110番の日」に合わせ、県警がまとめた昨年1年間の110番の受理件数は約10万7千件で、2年連続で減少した。県警は、交通事故や刑法犯の認知件数が減っていることが関係しているのではないかとみている。このうち、要望や苦情、相談など緊急性のない通報は約3万7千件で、全体の3割強を占めた。

 県内のどこから110番をかけても、福島市にある県警本部の通信指令室につながる。通報内容は同時に各警察署で把握することができ、一刻を争う事態に迅速に対応する体制をとっている。

 県民の安全、安心を守るホットラインを、緊急性のない通報で圧迫するようなことがあってはならない。相談や要望などがあれば、警察相談ダイヤル「♯9110」を利用してほしい。

 110番は携帯電話からの通報が圧倒的に多い。昨年は8割を超え過去最高の割合となった。

 歩行中であっても移動しながらの通報は危険で、二次被害を招きかねない。安全な場所に移動した上で通報することが必要だ。また、近くの建物や看板などの目標物を確認して居場所を伝え、「いつ、どこで、何があったのか」を慌てず正確に、はっきりと伝えることを心掛けたい。

 110番の通報内容をみると、路上をはいかいしている人を見掛けた、家人が家を出て行方が分からなくなっている―など保護・救護を求める通報が、前年より500件ほど増加した。高齢社会が進んでいることと無関係ではないとみられる。

 こうした事案では、当事者が交通事故に遭ったり、事件に巻き込まれたりする恐れがある。様子がおかしいと感じたら、ためらわずに110番通報し、事件、事故防止につなげていくことが大切だ。

 外国人からの通報は244件あり、前年比で2割以上増えた。今年は東京五輪が開催され、本県でも野球、ソフトボール競技が行われる。外国人観光客の増加も予想される中で、県警には通訳を介したスムーズな対応を充実させてもらいたい。

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January 18, 2020 at 06:47AM
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