東京・板橋で火災 70代男女が死亡バイクに燃料注入、引火か - 毎日新聞

消火活動に当たる消防隊員ら＝東京都板橋区で2024年1月11日午後9時9分、三浦研吾撮影

　11日午後7時35分ごろ、東京都板橋区高島平2の2階建て建物から出火していると、目撃者から119番があった。警視庁高島平署などによると、いずれも70代の男女が病院に搬送されたが、死亡が確認された。2人は夫婦とみられる。出火当時、この建物内に少なくとも7人がおり、死亡した2人の他に、10～50代の男女4人が喉をやけどするなどして救急搬送された。

　建物1、2階の約300平方メートルと、隣接する建物の2階10平方メートルが焼け、午後10時半ごろに延焼の危険がなくなる鎮圧状態となった。建物は2階が住居で、1階に自動二輪をレンタルする店が入っている。

　この店の関係者がレンタルバイクに燃料を注入しようとしたところ、何らかの原因でストーブに引火した疑いがあるという。

　現場は都営三田線高島平駅から南へ約500メートルの住宅街にある。近くに住む男性（60）は「助けて」という声を聞き、自宅から布団を持って駆けつけた。3人が2階から布団へ飛び降りて避難したといい、男性は「同じ町内で顔見知り。みんな無事だといいが」と話していた。近所の菊池海男さん（79）は「サイレンを聞いて外に出ると火の手が上がっていた」と驚いた様子だった。【菅健吾、松尾知典】

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