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男の動機は 元警視庁捜査1課刑事が分析 名古屋カラオケ店女性刺殺事件 - テレビ朝日

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名古屋市のカラオケ店で女性が殺害された事件。
逮捕された男が「女性を何度も刺した」と話していたことがわかりました。
二人の遺体が見つかる謎多き事件。警視庁捜査一課で長年捜査の指揮をとってきたプロに、真相解明の鍵を聞きました。

■カラオケ店女性刺殺 27日も捜査続く

テレビ朝日アナウンサー・佐々木快
「鑑識がエレベーターの前を捜査しています。27日もこのように捜査が続けられています。そのためカラオケ店は臨時休業となっています」
「午前9時半すぎです。捜査員が入りました。女性の遺体が発見されたマンションです。捜査員数名がマンションの中へ入っていきました」

名古屋で2人の女性が死亡した事件。2つの現場で27日も捜査が続いています。

カラオケ店で20歳の女性を刃物で刺したとして、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された自称・風俗店店員の曽我春暉(そが はるき)容疑者。

駆け付けた警察に「同居していた女性を風呂で沈めて殺した」と話したことから、自宅だというマンションを調べたところ、30代とみられる女性の遺体が見つかっています。

さらに捜査関係者への取材から、2人の女性が見つかったときの状況がわかってきました。

20歳の女性はカラオケ店の7階の一室で発見。そのとき、包丁で複数回刺され床で横たわっていたそうです。30代とみられる女性はマンションの浴室で服を着ていない状態だったといいます。

亡くなった2人の女性と曽我容疑者にどんな関係があったのでしょうか?

カラオケ店からおよそ2キロ離れたマンション周辺で取材を続け、わかってきたことがあります。

■「仲良さそうだった」マンションの住民の証言

マンション理事会役員
「住民の名簿があるからそれを見て、今2人で住んでいるんだなって」

取材に応じたのは、浴室から女性の遺体が見つかったマンションの理事会役員です。

マンション理事会役員
「最初、女性だけ3年くらい前に入ってきて、そのあと男性が入ってきたというか、ずっとその前から付き合いがあったのかわからないけど」
「女性は小柄でこれくらいの背丈かな。普通の人ですよ、おとなしめの人で」

30代とみられる女性がこのマンションで暮らし始めたのは2020年ごろ。曽我容疑者はあとから入居したそうです。

マンションの理事会役員によると、2人が住んでいた部屋の広さは60平方メートル以上。3部屋あり、風呂とトイレも分かれていたといいます。

この女性と親交があったというマンションの住民にも話を聞くことができました。

マンション住民
「うちも結構仲良くしていて。うちは犬を飼っているんだけど、そこ(女性)の家は猫を2匹飼っていて」「よくうちの玄関に物を置いておいてくれる。お土産みたいに(うちも)日曜日にケーキを買って置いておいた」

猫と一緒に暮らしていたという2人、ほかの住民は「仲が良さそうだった」と話しています。

■包丁は事前に持ち“来店”か?

曽我容疑者と30代とみられる女性。2人をつなぐ線は見えてきましたが、ではカラオケ店で亡くなった20歳の女性との接点は…

テレビ朝日アナウンサー・佐々木快
「これまでの取材から曽我容疑者と20歳の女性は、2人でカラオケ店に入っていったとみられることがわかりました。さらに捜査関係者によると、凶器となった包丁は持ち込まれた可能性が高いということです」

カラオケ店に利用客として一緒に入ったということは、少なくとも面識があった可能性があります。

いまだに全容が見えない3人の関係性。なぜカラオケ店とマンションという別々の場所で2人の女性が事件に関わることになったのでしょうか。

元警視庁捜査1課理事官の副島雅彦(そえじま まさひこ)氏に話を聞きました。

■元警視庁捜査1課 刑事が解説「カラオケ店は逃げにくい」

元警視庁捜査1課理事官・副島雅彦氏
「関連性を明らかにすることによって事件の背景が見えてくる。犯人の情状に関わってくる」

16年にわたり捜査の最前線にいた経験から、そう断言する副島氏。2001年に神奈川県の海岸近くでルーシー・ブラックマンさんの遺体が発見された事件に携わり、2018年には東京・目黒区で船戸結愛(ふなと ゆあ)ちゃんが虐待死した事件で、陣頭指揮をとっていた捜査のプロです。

曽我容疑者が「風呂で沈めた」と説明している30代とみられる女性と、カラオケ店で刺された女性。副島氏はこうした状況の違いから、こう指摘します。

元警視庁捜査1課理事官・副島雅彦氏
「犯行態様が違いますよね」
「湯船につけて殺すというのと、刃物で刺して殺すという犯行態様が違うので、1件目は口論とかになって殺してしまったという状況がうまれて、その後もう一人の女性に対してどういう関係かわからないが刃物を持っていっているので計画性はあるが、1件目から計画性があったというのは考えにくい」

突発的な行動と目的意識がある犯行だったのでしょうか。2つの現場で属性が違うといいます。
さらに、曽我容疑者が犯行現場としてカラオケ店を選んだことにも理由があるといいます。

元警視庁捜査1課理事官・副島雅彦氏
「カラオケ店の場合は大きな音が出ても外に漏れない。それから、外に逃げることが非常に困難である。そういう利点を利用して、犯行を行ったという可能性は考えられる」

そして捜査のプロが見る「3人の関係性」は…

元警視庁捜査1課理事官・副島雅彦氏
「1人目の女性と2人目の女性と関連性は必ずあるはず。それは何なのか。恋愛関係なのか、お金なのか、それはわかりませんけれども関連性はあるはず。リンクはしている。彼を中心として、トライアングルの関係がないとこういうことにはならないはず」

警察関係者によると、男女間のトラブルの可能性が高いとみて、関係者に事情を聴いているといいます。

元警視庁捜査1課理事官・副島雅彦氏
「要は連続と考えるのが普通。2階建ての事件になっている」

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